2017年10月9日月曜日

1年間カイロプラクティックを受けて


昨年の秋舞洲でフクちゃんと2人で入賞したのはまだ記憶に新しいところ。 以前からレースにも応援に来てくれていたカイロプラクターの石津先生から、
「身体の調子みようか?」と話を頂いたのはちょうどその頃でした。

職場のお客さんでもある石津先生には、その前からちょくちょく身体の相談に乗ってもらつていました。太ももの筋肉の張りに悩んでいた時期でもあったので、少しでも良くなればいいなと思って施術を受けることにしました。
カイロプラクティックとは?

正直なところ、見慣れない横文字であることと、保険適応外の治療である側面から良いイメージというのは持っていませんでした。
「接骨院・整骨院」なら保険適応しての施術をしてくれるのでお世話になってたことはあります。日本でもいたるところで治療院がありますよね。

カイロプラクティックは"整体"の一種。
施術者のレベルが様々なので評価が良かったり悪かったりしています。
こればかりは自分と相性の良い先生と巡り合えるかどうかが大きいかと思います。
僕の通っているカイロの石津先生はサイクリストなので、
自転車における身体の姿勢等にも理解があり、話がとてもスムーズでした。

整骨院に行ってた時

レースに向けて1週間、2週間と練習を続けていくと太ももやお尻、腰といった自転車で酷使している部分の張りが厳しくなっていきます。
それを多くの人はストレッチやマッサージでほぐしていきますよね。
僕もそうしていました。
整骨院でほぐしてもらっている時は至福の気分です。

ただし問題があって、ストレッチやマッサージを継続しないといけない身体になっていきました。
週に1回マッサージをしていれば十分だったはずなのに、
1~2日おきにやらないと太ももが張って痛くて眠れない。
そんな頻繁に整骨院に行くことも難しいので、自分でマッサージしたり、
チームメイト、家族や彼女にしてもらったこともしばしば。

足の張りは頑張ってる証拠かなと思っていたのですが、
20代も後半になり「これは年齢や練習量の問題ではないだろう」と疑問に感じ始めていました。

カイロプラクティックに行ってみて

石津先生に声をかけて頂き、カイロプラクティックに初めて行きました。
姿勢であったり、力の入り方をチェックしてもらいながら身体を診断してもらいました。

O脚であることは以前から分かっていましたが、
その原因が足裏の土踏まずの筋肉が弱すぎることが原因だと教えられました。
更にそれが原因で太ももの筋肉の使えている部分にも偏りが出ている様子でした。

ハムストリングの1種である「大腿二頭筋」ばかりが張ることに悩んでいたところ、
原因は太ももの内側の筋肉が使えていないことだと判りました。

更に、なぜ使えなかったのかという原因はやはり足裏の筋肉でした。
足裏が踏ん張れていないのでO脚気味の踏ん張りになり、
太ももの外側の筋肉を使って支えるような状態となっていました。
必ずしも痛みの原因は痛みの部分にあるわけではなかったのです。

その後

中学、高校とサッカーもやっていたので自分は違うと思っていましたが、
足裏の筋力が低下して「偏平足」になっていたのです。

その偏平足が原因で筋肉の張りの偏りが発生したり、
姿勢の悪さが余計に悪くなり、肩こりなどどんどん負の連鎖となっていました。

3週間~4週間おきに石津先生に身体の様子を見てもらいながら、
足裏のトレーニングに励んでいきました。

トレーニングといっても難しいものではなく、
「タオルギャザー」というちょっとしたものを毎日やることでした。
僕はそれだけでは物足りなさを感じたので、
軽くランニングしたり、
歩いている時には土踏まずの筋肉を意識して歩いていきました。
実感
半年以上経った頃、人から「姿勢が良くなった」と言ってもらえるようになりました。
(上の写真、右から2番目)

そして一番は筋肉の偏った張りが劇的に減りました。
この1年、寝る前にマッサージしないと寝れないということが
ほとんど無くなってしまいました。

それは筋肉を満遍なく使えるようになったということが答えだと感じています。
今まで使えてなかった太ももの内側の部分が使えるようになり、
車が2WDから4WDになったぐらいの印象です。

筋肉の張りがマシになったことで練習にも更に取り組みやすくなりました。
2日続けて追い込んだインターバル練習は苦手でしたが、
それを実践できるようになった1年でした。

2日トレーニング、1日休み。
レースに向けて大体そんなサイクルで日程を経てて練習。

以前なら1日トレーニング、1日休みが基本でしたが、
練習量だけでなく練習の質を高めることにも繋がりました。

比較

整骨院の場合、その時の症状改善という施術がほとんどだったと思います。
セルフマッサージも同じで、一時的な解放です。

マッサージで張り詰めた筋肉を和らげると、
筋肉は「やばい!もっと張らなければ!」と余計に頑張ってしまう現象が起こります。
それを続けていくとマッサージが常に必要な身体が出来上がってしまいます。

対してカイロプラクティックはマッサージはあまり行わず、
姿勢の矯正や筋力のトレーニングで根源的な改善を行っていきます。
なので1回や2回の施術を受けただけでパッと治るものではありません。
何年もかけて曲がってきた姿勢は1日では治らない、という話です。

根っこの部分から改善していくので時間はかかりますが、
自分の求めていた治療はこれだったと強く実感しました。
そして改善させるのは先生ではなく自分の意識が一番必要です。
それを手助けてくれるのがカイロプラクティックという治療であり先生でした。

結果
シクロクロス 西阿波 C2 - 4位
堺浜クリテ 1 - 15位
堺浜クリテ 2 - 7位 (チームメイト5位!)
堺浜クリテ 3 - 10位
堺浜クリテリウム 5- 5位
JBCF 岬町クリテリウムE2 - 8位/74人
JBCF 舞洲クリテリウム - 27位/70人
JBCF きらら浜クリテリウムE2 - 優勝/59人
2daysRace in 木島平1a - 28位/67人
2daysRace in 木島平1b - 26位/67人
2daysRace in 木島平2 - DNF (120km地点まで頑張れた)

JBCF 西日本ロードE1 - 26位/118人
シマノ鈴鹿5ステージ 1stage - 8位
関西トラックフェスタ和歌山 スクラッチT2 - 2位
関西トラックフェスタ岸和田 スクラッチT2 - 4位
JBCF 舞洲クリテリウムE1 - 29位/55人

春の舞洲を除き、クリテリウムでは自分にとって上々な走りができました。
JPTというトップカテゴリーの選手も混じる2days木島平でも
有名選手に混じり、最大限の走りができました。
苦手意識のあった西日本ロードも過去最高のリザルト。
初のトラックフェスタでもスクラッチで入賞。

入賞の数だけで言えば2016年の5位5回の方が数的に多いんですが、
2017は中身のあるレースが格段に増えました。
自分の感覚でも「強くなった」とか「今までより踏める」ような実感があり、
身体をケアすることがとても大事だと学びました。

10代や20代前半は小さな身体のガタにも気づかなかったり、
気合でなんとかなる的なところがありました。
今年からいよいよ30代に足を踏み込むので
無理がきかなくはなってきてるなと感じています。笑

アスリートは自分の身体に対してとても真面目です。
一般の人も、もう少し自分の身体に関心を持っていいのかなと思います。
医療が進歩しても自分の身体だけはまだ交換することができません。
自分を大事にする、パフォーマンスも上がる。
きっと良いスパイラルが始まると思います。

お世話になっているところ

石津カイロプラクティック治療院 (詳しくはこちら)
大阪市阿倍野区三明町1-6-2
06-6629-7070
※TELにてご予約下さい。

平日 10:00~19:30
土・日・祝日 10:00~18:30
休診日 水曜日

おまけ
肩こりがある人、首をバキバキやるのは逆効果。
関節(?)が緩むとそれを支えるために必要以上に筋肉が張るので肩こりが余計悪くなったり。

マッサージで筋肉をほぐすことと同じで、一時的な快楽のみがあって症状は解決しない。
「楽に逃げると楽にならない」
レースも同じ。練習で楽したってレースで真の喜びは得られない。
面倒くさいこと、蓋をしたくなるようなことにも向き合っていく意識はなるべく持ちたい。
楽を求めることが問題なのではなく、楽に逃げることが問題だと誰かが言っていた。