2017年10月9日月曜日

1年間カイロプラクティックを受けて


昨年の秋舞洲でフクちゃんと2人で入賞したのはまだ記憶に新しいところ。 以前からレースにも応援に来てくれていたカイロプラクターの石津先生から、
「身体の調子みようか?」と話を頂いたのはちょうどその頃でした。

職場のお客さんでもある石津先生には、その前からちょくちょく身体の相談に乗ってもらつていました。太ももの筋肉の張りに悩んでいた時期でもあったので、少しでも良くなればいいなと思って施術を受けることにしました。
カイロプラクティックとは?

正直なところ、見慣れない横文字であることと、保険適応外の治療である側面から良いイメージというのは持っていませんでした。
「接骨院・整骨院」なら保険適応しての施術をしてくれるのでお世話になってたことはあります。日本でもいたるところで治療院がありますよね。

カイロプラクティックは"整体"の一種。
施術者のレベルが様々なので評価が良かったり悪かったりしています。
こればかりは自分と相性の良い先生と巡り合えるかどうかが大きいかと思います。
僕の通っているカイロの石津先生はサイクリストなので、
自転車における身体の姿勢等にも理解があり、話がとてもスムーズでした。

整骨院に行ってた時

レースに向けて1週間、2週間と練習を続けていくと太ももやお尻、腰といった自転車で酷使している部分の張りが厳しくなっていきます。
それを多くの人はストレッチやマッサージでほぐしていきますよね。
僕もそうしていました。
整骨院でほぐしてもらっている時は至福の気分です。

ただし問題があって、ストレッチやマッサージを継続しないといけない身体になっていきました。
週に1回マッサージをしていれば十分だったはずなのに、
1~2日おきにやらないと太ももが張って痛くて眠れない。
そんな頻繁に整骨院に行くことも難しいので、自分でマッサージしたり、
チームメイト、家族や彼女にしてもらったこともしばしば。

足の張りは頑張ってる証拠かなと思っていたのですが、
20代も後半になり「これは年齢や練習量の問題ではないだろう」と疑問に感じ始めていました。

カイロプラクティックに行ってみて

石津先生に声をかけて頂き、カイロプラクティックに初めて行きました。
姿勢であったり、力の入り方をチェックしてもらいながら身体を診断してもらいました。

O脚であることは以前から分かっていましたが、
その原因が足裏の土踏まずの筋肉が弱すぎることが原因だと教えられました。
更にそれが原因で太ももの筋肉の使えている部分にも偏りが出ている様子でした。

ハムストリングの1種である「大腿二頭筋」ばかりが張ることに悩んでいたところ、
原因は太ももの内側の筋肉が使えていないことだと判りました。

更に、なぜ使えなかったのかという原因はやはり足裏の筋肉でした。
足裏が踏ん張れていないのでO脚気味の踏ん張りになり、
太ももの外側の筋肉を使って支えるような状態となっていました。
必ずしも痛みの原因は痛みの部分にあるわけではなかったのです。

その後

中学、高校とサッカーもやっていたので自分は違うと思っていましたが、
足裏の筋力が低下して「偏平足」になっていたのです。

その偏平足が原因で筋肉の張りの偏りが発生したり、
姿勢の悪さが余計に悪くなり、肩こりなどどんどん負の連鎖となっていました。

3週間~4週間おきに石津先生に身体の様子を見てもらいながら、
足裏のトレーニングに励んでいきました。

トレーニングといっても難しいものではなく、
「タオルギャザー」というちょっとしたものを毎日やることでした。
僕はそれだけでは物足りなさを感じたので、
軽くランニングしたり、
歩いている時には土踏まずの筋肉を意識して歩いていきました。
実感
半年以上経った頃、人から「姿勢が良くなった」と言ってもらえるようになりました。
(上の写真、右から2番目)

そして一番は筋肉の偏った張りが劇的に減りました。
この1年、寝る前にマッサージしないと寝れないということが
ほとんど無くなってしまいました。

それは筋肉を満遍なく使えるようになったということが答えだと感じています。
今まで使えてなかった太ももの内側の部分が使えるようになり、
車が2WDから4WDになったぐらいの印象です。

筋肉の張りがマシになったことで練習にも更に取り組みやすくなりました。
2日続けて追い込んだインターバル練習は苦手でしたが、
それを実践できるようになった1年でした。

2日トレーニング、1日休み。
レースに向けて大体そんなサイクルで日程を経てて練習。

以前なら1日トレーニング、1日休みが基本でしたが、
練習量だけでなく練習の質を高めることにも繋がりました。

比較

整骨院の場合、その時の症状改善という施術がほとんどだったと思います。
セルフマッサージも同じで、一時的な解放です。

マッサージで張り詰めた筋肉を和らげると、
筋肉は「やばい!もっと張らなければ!」と余計に頑張ってしまう現象が起こります。
それを続けていくとマッサージが常に必要な身体が出来上がってしまいます。

対してカイロプラクティックはマッサージはあまり行わず、
姿勢の矯正や筋力のトレーニングで根源的な改善を行っていきます。
なので1回や2回の施術を受けただけでパッと治るものではありません。
何年もかけて曲がってきた姿勢は1日では治らない、という話です。

根っこの部分から改善していくので時間はかかりますが、
自分の求めていた治療はこれだったと強く実感しました。
そして改善させるのは先生ではなく自分の意識が一番必要です。
それを手助けてくれるのがカイロプラクティックという治療であり先生でした。

結果
シクロクロス 西阿波 C2 - 4位
堺浜クリテ 1 - 15位
堺浜クリテ 2 - 7位 (チームメイト5位!)
堺浜クリテ 3 - 10位
堺浜クリテリウム 5- 5位
JBCF 岬町クリテリウムE2 - 8位/74人
JBCF 舞洲クリテリウム - 27位/70人
JBCF きらら浜クリテリウムE2 - 優勝/59人
2daysRace in 木島平1a - 28位/67人
2daysRace in 木島平1b - 26位/67人
2daysRace in 木島平2 - DNF (120km地点まで頑張れた)

JBCF 西日本ロードE1 - 26位/118人
シマノ鈴鹿5ステージ 1stage - 8位
関西トラックフェスタ和歌山 スクラッチT2 - 2位
関西トラックフェスタ岸和田 スクラッチT2 - 4位
JBCF 舞洲クリテリウムE1 - 29位/55人

春の舞洲を除き、クリテリウムでは自分にとって上々な走りができました。
JPTというトップカテゴリーの選手も混じる2days木島平でも
有名選手に混じり、最大限の走りができました。
苦手意識のあった西日本ロードも過去最高のリザルト。
初のトラックフェスタでもスクラッチで入賞。

入賞の数だけで言えば2016年の5位5回の方が数的に多いんですが、
2017は中身のあるレースが格段に増えました。
自分の感覚でも「強くなった」とか「今までより踏める」ような実感があり、
身体をケアすることがとても大事だと学びました。

10代や20代前半は小さな身体のガタにも気づかなかったり、
気合でなんとかなる的なところがありました。
今年からいよいよ30代に足を踏み込むので
無理がきかなくはなってきてるなと感じています。笑

アスリートは自分の身体に対してとても真面目です。
一般の人も、もう少し自分の身体に関心を持っていいのかなと思います。
医療が進歩しても自分の身体だけはまだ交換することができません。
自分を大事にする、パフォーマンスも上がる。
きっと良いスパイラルが始まると思います。

お世話になっているところ

石津カイロプラクティック治療院 (詳しくはこちら)
大阪市阿倍野区三明町1-6-2
06-6629-7070
※TELにてご予約下さい。

平日 10:00~19:30
土・日・祝日 10:00~18:30
休診日 水曜日

おまけ
肩こりがある人、首をバキバキやるのは逆効果。
関節(?)が緩むとそれを支えるために必要以上に筋肉が張るので肩こりが余計悪くなったり。

マッサージで筋肉をほぐすことと同じで、一時的な快楽のみがあって症状は解決しない。
「楽に逃げると楽にならない」
レースも同じ。練習で楽したってレースで真の喜びは得られない。
面倒くさいこと、蓋をしたくなるようなことにも向き合っていく意識はなるべく持ちたい。
楽を求めることが問題なのではなく、楽に逃げることが問題だと誰かが言っていた。

2017年7月4日火曜日

聖域

今年もJBCF西日本ロードクラシックに参加してきた。
広島のコースは西日本チャレンジでもお馴染みのコースで、以前は経済産業大臣旗や全日本選手権もこの同じコースで行われたこともある。
日本のロードレースではメジャーなコースのひとつだ。

きらら浜の優勝でE1にカムバックしたので、広島を再びE1で走らなければいけなくなった。しかもE1初戦が広島とは。
E1 ゲンタツさん Day2
同じくE1を走るゲンタツさんからは「広島は高橋さんとは相性の良いコースですよ」とコメントを頂くが、本音を言うと苦手意識の強いコース。
ちょうど1年少し前の西チャレのB-3にゲンタツさんとサンフジと3人で出て、二人に協力してもらって僕がなんとかスプリントで5位で入賞した経緯がある。その時は奇跡かと思った。

過去の広島のレースを振り返ってみたらこんな感じ。
2012 経済産業大臣旗 E1 35位/106名
2013 西日本ロード E1 61位/114名
2014 西日本ロード E1 45位/99名
2015 西日本ロード E2 44位/126名
2016 西日本ロード E2 45位/112名

その昔は雨で落車をしたこともあったし、レース終盤まで集中力を維持できたことがほとんどなかったコース。安定して下れて、パンチの効いた上りもこなせなければ勝負に絡むことが難しい。

広島と言えば足切りが「先頭から10分遅れ」なんだけど、10分遅れず最終周回へと入れれば完走させてもらえる。だから実は完走だけならそこまで難しくないのが広島。(JPTになると対極的に完走がめちゃ難しい)
Day1 E1を走るフクベ
今回は木島平を一緒に走ったアリマスさんとゲンタツさんの二人のモチベーションが特に高かった。それぞれ異なる目標を持っていたので、そこまでのモチベーションを持っていなかった僕は二人のサポートを最大限に行うことを目標にモチベーションを高めていった。性格的に、自分のためより誰かのためを思った方が馬力が出たりする。

二人にサポートをすると宣言して、宣言をしたからにはその責任は極力果たさなければならない。
ゲンタツさんの今回の目標は足のある序盤のうちにアタックを敢行することだった。それをより効果のあるものにするために、僕も一緒に動くという作戦を立てた。
集団中段から後方気味からのスタート。アタックを予定していたホームストレートまでに徐々にポジションを上げていかねばならない。

下りの苦手意識はまだあるものの、クロモリフレームに乗ってから下りの恐怖感はかなり薄くなった感覚がある。怒られるか怒られないかギリギリのラインで、下りと上り返しを使いながら徐々にポジションを上げていく。
その途中で問題発生。落車が起きる。
ほんの少し前を走っていた選手がコーナーでアウト側に吹っ飛んでいき、数名が巻き込まれて突っ込んでいった。
イン側に回避できたので巻き込まれずに済んだが冷や汗をかく。
集団は大きく分断され、中切れの先頭に立ってしまった。ここは協力を待つより自力で踏んだ方がいいと判断して間髪いれずに前を追う。
グルペットで完走を目指すゲンタツさん
その落車に追突しそうになり、コース外に回避して事なきを得たとのことだったけど、開始2kmほどでゲンタツさんが先頭集団からドロップしてしまい例の作戦は出来ずに終わってしまった。残念。レース後、とりあえず身体も機材も無事でほっと一息。
初っ端から足を使わされる羽目になり、なんとか先頭集団に合流した自分。そこにはアリマスさんの姿がまだある。まだ余裕そうだった。自分は一杯一杯で三段坂と展望台を1周目からなかなかの辛さを感じながら登らざるを得なかった。レースを最後まで戦える自信がその段階でかなり減って気持ちが折れそうになりはじめてしまった。

二周目。
先頭集団に居れば余計な足を使わずに下りをこなすことができる。
広島の先頭から20~30番手までには聖域のようなものがあり、特にE1は整然としている。今までずっとその聖域を眺めてきた。レースに加わっていない(くっ付いているだけの)自分が混ざることは邪魔であり、気が引けるので眺めることしかできなかった。
今回もその状況に近かった。

2周目の三段坂に差し掛かり厳しさを感じるがまだ耐えれる。
するとその途中、後ろで落車発生。僕は振り返る余裕もなく前に食らいついていった。レース後に知ったがそれは恐らくアリマスさんだった。
 哀しいかな、フクベDNS、アリマスさん落車、ゲンタツさん離脱とE1にいたメンバーが僕を残して全員が脱落してしまう結果に。重なった不運はどうしようもない。こういう時もある。

残された僕は残されたことにも気付かずに先頭グループに食らいついていった。
しかしアタックのかかった2周目の展望台で千切れる。その時心拍数192とこの日の最高値が出ていた。幸いにも他に数名バラけていたので、なんとかそれには乗っかることができた。
展望台を過ぎて下り基調の中で皆諦めない様子で必死に回していく。
ホームストレートに3名程で上がっていったところで、なんと先頭グループがスローダウンしているのが見えた。

下りに入ってしまっては追いつけない。その前に追いつかねばと思い、心拍170フラット程まで落ちていたところからひと踏ん張りして先頭グループに追いついた!その時再び心拍は190を示していた。笑
広島では一度遅れてしまえばカムバックはほぼ難しいと思っていたけど、復帰することができてなんとも嬉しい気持ちになった。
コース前半の下り基調なセクションは集団に入りかなり休むことができた。その3周目は集団のペースも少し落ちていて、心拍数も一番回復できる周になった。

周りには強豪選手がたくさんいた。寺崎、岩島、岩崎、前田、河賀、大町、日野、高橋、雑賀、海藤、ITさん、レース前にチェックしていたメンツはほぼ揃っていた。
その中に自分がいることがとても不思議で、とても申し訳ない気持ちで、でも嬉しい気持ちもあって。
ローテーションの流れに身を任せながら集団で走っていたら、自分が先頭に回ってくることもあった。広島のコース、E1で先頭走ったことあったっけな?と思いながら流れを遮らないように気を付けて走る。

3周目の坂は思ったより楽にクリアすることができたが、まぁ足はかなり限界がきていた。
最終周は頑張れるところまで頑張っていこうと走る。
残念ながら最終周の三段坂のペースアップは見送ることしかできず、ここでサヨナラ。
あとは単独でペースを維持してゴールへと向かった。
誰かを抜くことも抜かれることもなく残りのコースを走り切った。

2017 西日本ロード E1 26位/107名
先頭からタイム差1分27秒 ave39.1キロ

周りのレベルの変化はあるにせよ過去のリザルトと比較しても一番走れた広島だったように思う。少しだけではあるけど、聖域に片足が入りかけたことは何よりも収穫だった。
来年に向けて頑張るための記憶を作ることができた。頑張りたい。

2017年5月24日水曜日

意義はあるか

人生に意味はあるのか。生まれてきた意味をひたすら悩んだよね10代の時。
意味なんてねぇから、楽しく人生を全うするのが落としどころかなと思ったら少し人生楽しめるようになったかなと思う。

うっかり時をさかのぼり過ぎて哲学的な話になってしまった。
話を少し前まで戻す。クリテリウムレースに対しての苦手意識はずっとあったけれど、始めて出た堺浜クリテ(代走)でうっかり入賞してしまってから何かを掴んだのかクリテへの苦手意識が消えた。人生何事も続けてみるもんだ。

苦手だったとしても出れるレースはそこまで自由に選べるわけじゃない。
それもひとつの理由だけど、僕の憧れるレーサーはコース問わず最後の勝負所まで生き残っているような選手だったりする。
さすがにヒルクライムは専門職なのでそういったオールランダーの選手には厳しいのだけど、ある程度のアップダウンコースでも対応して走っていた愛三工業のスプリンターだった西谷選手らは国内でも特に憧れる選手だった。
(2017 堺浜クリテ第5戦 逃げグループ)

そういう部分からロード、ヒルクライム、クリテリウム、特にジャンル問わず今まで実業団のレースに参加してきた。正直な話、良い順位を取ることは限りなく少なかった。それでも順位がめちゃくちゃ悪いという程でもなかった。と思う。(雑)
(2017 堺浜クリテ第5戦 - 5位)

「レース」に加われるようになると面白さが倍増するのがレースの面白いところ。E1の時はレースに参加しながら、ただレースを観戦している状態だった。なんとなく「この人たちの邪魔をしちゃいけない」っていう引け目みたいなものを感じていた。
勝負に加わるだけの練習を出来ていなかったのが一番の理由だったかな。
(2017 JBCFきらら浜クリテリウム E2 - 優勝)

そんなこんなで8年程JBCFで走っているけれど、今年の5月のきらら浜E2で初めての1位というリザルトを獲ることができた。
周りから「いつE1に戻るんだ?」と言われながら、そんな簡単なことじゃない事を軽々しく言いやがって・・・と内心ブツブツ。勝利の重みを知らない人ほどその辺簡単に言う。

自分の中でも昔よりは勝利に近づいてきてた感覚はあって、特にクリテリウムの走り方みたいなのが加わったのが大きかった。年の功か、レースのための練習も練度は増してきてレースに対する可能性は随分と感じるようになっていった。
だから弱気になっても仕方ないし、自分の退路を断つべくSAKURAMENTの店長であるクニヒロ君を少し真似しながら「優勝しまーす」と返事を打つようになった。一種の自己暗示であり自分へのプレッシャーである。

(2017 2days race 木島平)

そして今回の本題。「チーム」に意義はあるか
チームでしかエントリーすることの出来ない木祖村/木島平を2年続けてSAUCE DEVELOPMENTのメンバーで参加してとても良かったと思うので記しておきたいという気持ちが強かった。
正直なところ、昨年の木祖村では自分のライダーとしての能力はレースレベルに対して圧倒的に及ばず、全くレースに加わることはできず自分の中での最大限の達成を求めるのみだった。コースも変更され、少しはレースに関わることができたのが今回の木島平。レースのことはMOVEMENTのブログ等をご参照。
JBCFのレースに参加している選手で、チームのことを"ただ実業団を走るための箱"だとしか思っていないような選手は大勢いる。アマチュアレースなんて個人の力勝負だから、チームというものがほとんど機能していないのが今の多くのチームの現状かも知れない。
レース中におけるチーム
プロのレベルまでなると、レース中に連携プレイというものが可能になってくる。むしろそれは必須であり、個人だけの力では勝つことができないのがロードレースの基本となっている。
僕らアマチュアが同じようにチーム戦術を取ろうとすることは出来なくはないけれど、そもそもレース展開に加われるだけの能力がなければそもそも成立させることができない。
だからJBCFのレースでもチーム戦をしようとするチームも少ないし、それぞれが自分でお金を払って参加しているから自分が勝ちたいという気持ちが強いのは当然だ。
レース外でのチーム
僕らアマチュアチームにとって、ここがまず何よりもチームにとって重要なのかも知れないと思うようになった。自分自身がチームを箱としか捉えていなかったかも知れないなと気付かされた。自分が出たいレースにエントリーして、好きなように走ったらいい。

そう思っていたけど、SAUCE DEVELOPMENTというチームになってから、そこに所属する選手たちは「チーム」を求めているのだなと静かながらに訴え続けてくれたように思う。気付くのが遅すぎた。

一緒に遠征すると楽しい。レース前でもチーム内でいい雰囲気を持っていれば、適度な緊張感とそれをほぐしてくれる会話があったりする。緊張しているとやっぱり良い走りはできないからね。

練習ではどうだろう。ライバルチームに負けるよりも、やっぱりチームメイトに負ける方が結構悔しかったりする。
ここが実際はとても大きくて、僕自身の練習もチームメイトに負けたくねぇみたいな根性でレースの準備をしているところがある。特に今年は。
それで僕の走りがどう映ったかはわからないけど、それなりに仲間の目に火がついたような雰囲気は感じた。仲間の活躍が何よりも刺激になる、そんな関係はチームとしてとっても良いなと思う次第。仲間が仲間でなくなるのは気持ちの温度差だから、皆で熱くなれるのが一番良い。
これからのレース
まだ僕らのチームとしてのレベルは低く、それなりに活躍はしているものの相対的に見ればまだまだである。その中で最大限チームのリザルトを得るために「出来る範囲でチームで協力しろ」と伝えていて、チームプレイと言えるほどのことはまだ出来ていないが、オママゴト程度には出来るようになってきている感触はある。

アマチュアレベルでチームプレイなど不要。それは決して間違っていないが、国内レースでもチーム単位での強さが求められる戦いの兆しは見え始めている。E1カテゴリーでもチーム力を求められるようになるのはそう遠くないのではないかと感じている。

木島平のレースコンセプトという程ではないけど、単騎で強い選手がいきなりプロにいってチームプレイなど出来るのだろうか?少なくともチームで協力するというスタンスを経験して損は無いだろう。
僕自身はクリテが走れるようになったり、E2で勝つことができたり絶対評価(ゆとり教育)で見ればかなりの高得点と思っているけど、相対評価で見れば凡人レベルであることは明らかだ。
無論、僕自身がチームで協力しなければ箸にも棒にも掛からぬと思っているからチームでの走りを大切にする。弱いからこその選択。
だからチームとしてE1での優勝を獲得したとしても、Jプロツアーで通用するかと言われると難しい話。そこは履き違えてはいけない。

だから僕は若いメンバーはチームを踏み台にして飛び立っていけばいいなと考えているし、僕ら社会人は社会人として適度にレースを楽しめれば十分と考えている。
その中でチームを通して生まれる人と人の結びつきが皆を成長させてくれるように思う。
迷惑をかけているかも知れないし、不甲斐ないところは多いと思うけど僕はとても良い刺激をもらっているし、とても勉強になっている。

「チーム」というものは僕が思っていた以上に良いものだった。

2days race in 木島平
白石 Instagram
今井 Instagram
水野(写真) 「木島平 Flickr

2017年4月4日火曜日

苦汁を舐める

ロードレースとは誰にでも等しくチャンスがある。そんな競技だと思う。
ただし、コースや環境は様々あって一概に括ることはできない。だけどそれが痩せた人間にも太った人間にも得手不得手を活かすことのできる万人に与えられたチャンスだと捉えることができる。
当然ゴリゴリな人たちは平坦が得意だし、細いタイプの人種はアップダウンのあるレースを好む。レースの順位も大きく入れ替わりがちになる。
本当に強い人たちは左右されずに上位に入るが、多くの人はそう簡単にはいかない。
僕はどちらかと言わずとも後者に分類されてしまうけれど、2008年に実業団登録をしてからというもの、出れるレースには出続けてきた。(月に1~2レースだけど)
「百聞は一見にしかず」
レースは聞いているよりも実際に見た方が面白い。

「百見は一考にしかず」
レースは見ているだけよりも、レース状況を考えた方が面白い。

「百考は一行にしかず」
レースを解説しているよりも、実際にレースに出てみた方が面白い。

「百行は一果にしかず」
レースはただ出るだけよりも、勝った方が面白い。

限られた生活の中で、その最後の項目まで到達できる人の方が少ない。レベルが高かったわけではないけど僕も少し味わったことがあり、それに至るための日常だったり、レースの展開だったり、そういった積み重ねが全て合わさりレースの結果と成る。
自分の身体を使ったゲームのようなもので、僕は経験を深めるほど楽しめるように感じている。
今回は大阪のホームレース、舞洲クリテリウムに参加した。
東京に住んでいた頃は苦手意識の塊だった舞洲クリテ。E1で走っていた時は2回に1回はDNFだった。ちなみに一番良かったのはE1で20位がベストリザルト。しょっぺぇ。

E2に降格して2年目の2016シーズン、某ポン選手の堺浜クリテの代走で走って何故か入賞してしまうという珍事があってから何となくクリテリウムの苦手意識が薄れたような気がした。レース歴10年程してようやくの開花。知らんけど。
その直後の西チャレB-3カテゴリーでチームで協力して展開して5位、春舞洲で5位、秋舞洲では服平君のアシストをしつつ5位と「5位入賞コレクション」を乱獲した。
登りの練習量が減って平坦化が進んでいるような気がしなくもないが、個人的にクリテリウムが上手く立ち回れるようになったことは嬉しい。そうやってボチボチ活躍した2016シーズンが終わり、2017シーズンは開幕した。
当然、周りから期待されるのはE1への昇格で僕自身も期待した。

だが、昨年までの走りでは芸が無い。出来ることしかやらないのは面白くない。(勝手に)某キリPに弟子入りして、ゴリ押しで走れるパワーの強化を今年の課題としてみた。
先ずは先頭引きゼロを無くすことから始めた。今のところレースでせいぜい1~2回の成功。岬町クリテリウムでは3回以上のペースアップアタックを行えたので少しの手ごたえを感じていた。
今回の舞洲クリテリウムにはネクストリームの池田、ジェイソン、金子各選手やデストラの2名、八ヶ岳の神野マンあたりは要チェック、他にも知り合いが多くひしめき合う組になった。知り合いが多いのは楽しい。練習もぼちぼちしたし、やる気はマックス。(ぼちぼちじゃなくて死ぬ気でやれ)

当日は風が少し冷たい感じでスタートを見送る前はSAUCEメンバーはそれぞれ震えていた。やっぱり細いと寒さと風に弱いのか。
致命的なことに一番好みのNAQIのウォームアップオイルコンペティションを持ってくるのを忘れたが、サンフジがスタートオイルを持って来ていたので借りて手足に塗りたくった。少しはマシになった。ありがたい。

スタートでは特に緊張感はなかったが、いつもよりもモチベーションの高さは段違いにあった。
舞洲ではレースの半分はウォーミングアップ、後ろで休んでこなして後半上げていくスタイルが昨年のパターン。今年はその走りは封印して、岬町クリテのように前で展開できればなと考えていた。一日たって振り返ってみると、無駄に仕上がりの良い脚と高すぎたモチベーションが失敗だった。

レースの序盤は十分に余裕があった。E2のコーナーはアウトに膨らみがちな上に立ち上がりも遅い。コーナーの途中で減速を要求される程に遅い。
E1で走っていた時の鋭い感覚でのコーナーリングと違い、他の選手の突っ込みや減速、ライン変更、膨らみを気にかけて曲がらなければいけない。

今回は出走が多く70名もいて集団が長い。前に上がりたいという気持ちが先走り、レース後半になるにつれて焦りが募っていった。

コーナーでは膨らむ選手を読み、インに人が突っ込んできていないことを確認して前走者が膨らんで空いたイン側から速度差を利用して抜いていく戦法。
それでもコーナーの脱出ポイントで立ち上がり速度が遅くて詰まっていることをしばしば感じて、イライラして直線でも踏んで順位を上げ、またコーナーでイン攻めしてくる人たちに道を譲ったりしながら順位の変動を繰り返す。

今までの自分であればこんなに無駄な動きはしてこなかったレースの立ち回り。レース中は平均速度が速かったから苦しいのだと感じていたが、終わってみれば全然速くないスピード。風の影響はあったかもしれないが、他のカテゴリー、組と比較しても決して速くないアベレージだった。
今回、コーナーでの集団の詰まり方は尋常ではなく恐怖だった。アウト側は楽だが落車リスクがめちゃくちゃ高い。イン側ならば自分が無理しなければ転ぶことはない安全地帯と感じていた。集団のコーナーリング中に膨らんではダメ、絶対。
レース中、イライラが募って普段はしない向かい風や追い風のストレートで踏んで抜いていくのを繰り返していたように思う。今冷静に振り返ってみると、無駄足だった。

焦って無理に上がろうとしていなければもっと終盤に足は残せていただろう。
いつもの自分ならば、もっと丁寧に、もっと綺麗に走れていただろう。
ラスト2周、集団は活性化してペースが上がる。昨年ならば先頭付近で展開していたはずだが、今回はもう足がほとんど残っていなかった。
第3コーナーに入った時の順位で上位に入るのは厳しいと悟り、最後の直線はスプリントせずにゴールを割った。
あんなにもレース中に不満が爆発していたのは久しぶりだったかも知れない。
でもそれは他の選手がどうというより、結局のところ自分の焦りが全ての原因なように思う。1日経ったらビックリするぐらい冷静にレースを振り返ることができた。

2017 JBCF舞洲クリテリウム春
E2-1 27位/70人

photo thanks
キクゾーさん、まーとさん、ようかんさん、犬速さん、シュンキ君、さかきん君、インディゴさん、など!

今回は自分のレースのミスを吐き出したかったので、また別のタイミングで「チームで走ること」についても書こうかなって思います。

2017年2月15日水曜日

ペダリングとポジションの関連性についての考察

今回は珍しく自分の日記ではなく他の人たちへ向けてのブログを書く。書きます。
ロードバイクに乗り続けて10年以上が経ち、ショップの人間として、レーサーとしてたくさんの自転車乗りを見てきた中で思ったことや見えてきたことを元に、少しまとめてみようと思った次第でした。
正直なところ本にして売りたいような気持は無きにしも非ずですが、科学的な研究でもないし、あくまで僕自身の経験を基にした内容なので信憑性は正直なところ不明。
本として出版したら手に取って読んでくれる人も少ないだろうし、先ずはブログで一発ブチ上げてみて反応をみつつ、少しでも参考になったら嬉しいなと思います。

 ペダリングとサドルポジションは切り離すことのできない関係

サドルの位置やペダリングについて答えがあるか?と問われれば、いろいろな所で言われているように答えはNO。それは何故か、体格も違えば身体の柔軟性も違う。そしてバイクも違うので求められる漕ぎ方が異なるのは必然的。研究する時間や費用があるのであれば、バイクのしなり方やホイールのしなり方を含めた自転車の推進を比べてみたいところです。


自然と漕ぎやすい状態を求める

ママチャリを卒業してロードバイクに乗り始めたとき、サドルの高さに驚いた人も少なくないはず。そしてサドルが高いことによってとても漕ぎやすいと感じた人もたくさんいると思います。
スクワットやレッグプレスをしたことがある人はイメージして欲しいのですが、足は屈伸が強すぎては力が入りにくいですよね。サドルが低すぎても漕ぎにくいし、高すぎても漕ぎにくい。
サドルの高さは後半に触れますが、まずは一気に本題に入ってサドルの前後位置について踏み込んでいってみたいと思います。

上の写真は関西でその名を広めている平地マン選手。
身長は178cmと日本人としてはまずまず高めですが、先日バイクを組ませてもらったことで足の長さは欧米人ほどではないということが分かりました。
ですが、そこそこ身長と股下の長さがあるおかげで気持ちよく踏めるポジションに収まっているなと思います。

パワーをかけやすいく、回しやすいのはとにかく前乗り

モガいたら自然とサドルの前に座っていますよね。そうでない人は恐らく太ももが長い人だと思います。
写真に線を入れてみました。赤色の線はヒザのライン、緑色の線はペダル軸のラインです。ペダルが一番先端の3時(向きが逆なので9時)の位置に来ている状態です。
色々なところで見たことがあると思いますが、ペダルより前にセッティングしろという記事。このヒザのペダル軸の位置関係こそが気持ちよく漕ぐひとつのポイントだと思っています。
非常に体重を乗せやすく、腰の位置関係も含めて足は回しやすいはずです。
特にタイムトライアルをしている人の写真を見るとわかりますが、極端に前に乗っているのがわかります。トラックなんかも似たような位置ですね。
バイクの安定を求めないのであれば、前に乗った方がとにかくパワーが出る上に綺麗にペダリングはしやすいのだと思います。 
漕ぎやすさに合わせてサドル位置を合わせすぎている人たち

サドルの位置をどうやって決めていますか?漕ぎやすい位置はこんなもんかな~とほとんどの人が適当だと思います。微調整して細かく拘っている人はたくさんいますが、明確な基準を把握している人はあまり見かけません。というか聞いたことはありません。

誰からも指導を受けなかった人たちがたくさんいます。
そんな人たちが陥るのはさっき挙げたような漕ぎやすいポジション。前乗り、サドル高めです。パワーは確かに出ていますが、ロードレースとなれば話は別で割と危険です。
集団内では協調が求められるのがロードレースで、不安定な走りは全てのレーサーにとって厄介な危険因子です。
そこで生まれてきたのはサドル後退量5cmルール(実業団を走る人は必須の学習項目)。シクロクロスを走っていて感じましたが、バイクは後ろ荷重で乗ってあげた方が真っすぐ走りやすいです。安定しやすいと表現しましょうか。
特にホビーレースではルールのしばりもなく、指導を受けたことのない人たちの巣窟です。バイクコントロールのスキルも低く、当然危険度が高いのは初級者~中級者のレースとなるわけです。更に、スキルに対して勝ちたいという気持ちが先行しているので無茶をして最終的にクラッシュというシーンは毎レースで見かけるものです。 
話をサドル後退量5cmに戻します。

足の長い平地マン以上の人たちにとって5cmはなんら問題のない長さです。対して足の短い人や身長の低いたちにとって、この5cmは致命的に険しい問題です。身体的特徴により(略)というルールの措置はありますが、基準があいまいなので今度確認したいなと思っています。

写真の選手は身長168cmぐらいの選手です。身長は適当ですがそのぐらいだったと思います。集団から飛び出てそこそこ踏んでいるタイミングです。当然のようにペダル軸と膝の位置がほぼ同じ位置まで来ていますね。これはもう人間の摂理と言えるほど、皆踏み込むときはこのように漕いでいます。

平地マン選手とは一つ違う点がありますね。それはサドルに座っている位置。赤丸で囲っている部分を見てもらうと分かりますが、サドルの先端に寄って座っています。
これはもう身体的特徴によるもので間違いない状況です。
太ももの長さが短ければ、その分ヒザを出すため前に座らなければいけない。けれどサドルの位置は後ろ気味につける必要がある。という経緯で起こる現象です。
(極端な話をすればサドル高を2~3cm下げてしまえば解消できる問題ですが、また別の問題も起こるのでそれはまたの機会に・・・。)

3時の位置で踏むことにクランク長が関係してくるのですが、長ければ長いほどサドルの前に乗ることを強要されるでしょう。そう考えると日本人は足の長さに対してクランク長が長すぎるように思います。クランク長を今まで使っていたものから変更することには慣れが必要ですが、適切に回すのであればショートクランクにすることは一般サイクリストにとって不都合はないように思います。クランクが短くなれば、無理な前乗りは減らせるという理屈です。

黄金角、150度
黄金角と呼ぶにはちょっと大層ですが、いろいろな人たちのフォームを見させてもらって見比べてきました。その中である程度の競技レベルで走れる人たちの多くはこの150度前後の角度で収まっている傾向がありました。
足が一番伸びきるポイントの下死点でヒザを中心とした角度です。
前半のレッグプレスの話ですが、伸びきるのに近い状態では4~8時までのペダリングにほとんど力はかかりません。
そこに力をかけないペダリングを極めれば話は別ですが、パイオニアが言っているペダリング効率を高めることに損はないでしょう。オーシンメトリックなどの楕円リングを使うとまた少し違ったペダリングにはなりますが。

※上の写真の選手のポジションはロードレーサーとしてはちょっとサドルが前めで高めな印象です。クリテリウム向けなセッティングでしょうか。
全体的な安定感も求めるのであれば、もう少し後ろ乗りにも対応できるサドル位置にしておくとベストかなと思いました。
サンプル選手その2のこの方も角度は150度程度のサドル高に収まっています。

少し難しいかもしれませんが、かかとの位置も重要です。足の150度の角度はほぼすべての人がなっている角度ですが、それを実現するためにカカトの位置が変動しています。
この写真の選手は綺麗なカカトの位置ですが、サドルが高すぎる人は下死点でカカトが上がっています。逆に下がっている人はサドルが低めなように思います。
こちらの選手はカカトが上がり気味なのでサドル高めのセッティングだと思います。それが悪いというわけではありません。
漕ぎやすいポジションを求めるだけではサドルを上げ気味になってしまう傾向があります。何故かと言われれば股関節や足首の柔軟性が一番のポイントで、関節を深く曲げれないため伸ばし気味のポジションが漕ぎやすいとなるわけです。

この選手は非常に綺麗なフォームです。股関節や足首の柔軟性がほどよくあって、ペダリングに無理がありません。
柔軟性が高いことによってサドル高は上げすぎずに済み、しっかりと座れるサドル位置が実現できています。できることなら多くの人にこのフォームに近いポジションを目指して欲しいと思っています。
サドルが高すぎることで骨盤が安定せず、パワーを出し切れていない選手はたくさんいます。体重を左右に振りながらパワーをかけていますが、馬力は長時間維持できていない人が多いでしょう。
更に、日本にはヒルクライムの人気があるため前乗り高めのポジションがマッチしやすい状況です。登りは良いが下りが良くない、そんな人はサドル位置の影響かもしれません。

結論、何が伝えたいか
速さを求めることはとにかく練習しかありません。どんな汚いフォームでも練習さえすれば速くなります。
ただ、パフォーマンスを最大限発揮したいのであれば、自分の力の出し方を把握することは大事だと思います。身体の使い方を頭で理解した方が絶対に良いはずです。
気持ち良いポジションで乗ることは必要なことですが、サドル位置の座り方で漕ぎ方がどう変わるかを把握することを一度経験して欲しいと思っています。

何も考えずにサドルの高さを下げたところで漕ぎにくいだけだと思います。そうではなくて、サドルの位置が変わった時にどうやって漕ぐと力が入るか、どうやって自転車が進むのか把握できるまで吟味しながら乗ってみて下さい。トップ選手はある程度どんなバイクに乗っても走らせ方を解っているのは自分の適切なポジションを把握しているからです。(レースでアシストのバイクに交換した際など)

楽なポジションについて何も考えずに求めてきた人は、一度どこまで後ろめ低めのポジションができるかチャレンジしてみてはどうでしょうか?
後ろ乗り、前乗りそれぞれの乗り方を把握できれば自分の中の走りの幅が広がるように思います。

終わりに
今回紹介した内容からズレている人はやはり無理のあるポジションで乗っていると思います。特にサドル高が影響させているサドル前後位置を理解している人はかなり少ないでしょう。
その辺りを踏まえてもう少し伝えたい部分はありますが、変えていきたいと思った人は直接相談して頂ければ答えられる範囲で答えていきたいと思います。
フィッティングを行う場合は、僕も時間が取られてしまうので無料というわけにはいかないと思いますが(汗)

写真:くりりんさん